賃貸の防災|穴あけ不可でもできる備えと安全のつくり方

賃貸は「穴をあけられない」「原状回復が気になる」など制約がある分、備えが止まりがち。けれど工夫すれば安全は十分つくれます。家具の転倒対策、収納のコツ、電源・配線の整え方まで、賃貸向けにわかりやすく整理します。

賃貸:穴あけ不可の備え(できることだけで十分)

賃貸だと、防災の話が出た瞬間に手が止まりやすいです。

「壁に穴をあけられない」「原状回復が心配」「大がかりなことは無理」…。

でも安心してください。賃貸でも、危ないところだけ先に潰すなら、十分に安全は上げられます。

やることはシンプルで、転倒・停電・収納を“無理のない形”で整えるだけです。

まず押さえたい3つ

  • 倒れる物を減らす:家具・家電の転倒、落下を減らす
  • 停電に強くする:照明と充電の置き方を決める
  • 家が詰まらない:備蓄は「量」より「置き方」を整える

賃貸の防災は「完璧」じゃなくていい

賃貸は制約がある分、「全部やらないと意味がない」と感じがちです。

でも災害時に困るのは、だいたい決まっています。

  • 寝ている場所の近くで物が落ちる
  • 停電で暗くなり、足元が危ない
  • 水やトイレで生活が止まる

まずは、この“困りやすい所”だけに絞る方が続きます。

穴あけなしでもできる:まずは「寝る場所」を守る

一番危険なのは、寝ているときの落下や転倒です。

だから賃貸では、家全体より先に寝室(または寝る場所)を守ります。

寝る場所で先にやること

  • 頭の近くに重い物を置かない
  • 棚の上の物を減らす(落ちる物を減らす)
  • ベッド周りの通路を空ける(暗くても歩ける)

ここだけでも、ケガのリスクが大きく下がります。

家具固定は「できる範囲」でOK(穴あけしない前提)

賃貸で難しいのが家具固定ですが、できる方法はあります。

大事なのは、全部の家具を固定することより、

倒れたら危ない家具から順番にやることです。

優先順位の目安

  • 背が高い棚・本棚
  • テレビ周り
  • 寝る場所の近くの家具

(具体的な“最小の固定方法”は次の記事でまとめます)

停電に備える:照明と充電は「置き場所」が9割

停電対策は、グッズを増やすより「どこに置くか」で差が出ます。

賃貸は特にスペースが限られるので、定位置を決めるのがコツです。

置き場所の基本

  • ライトは「枕元」と「玄関」に1つずつ
  • 充電は「家族で1か所」にまとめる(散らばると揉める)
  • コードは足に引っかからないように整理する

備蓄は増やしすぎない:賃貸は「詰まる」のが一番つらい

賃貸で備蓄を増やしすぎると、家が狭くなって動きにくくなります。

災害時は散らかりやすいので、なおさら危険です。

だから賃貸は、備蓄は“増やす”より置き方を整える方がラクです。

家が詰まらないためのルール

  • 玄関と廊下に箱を積まない(通路を守る)
  • 重い物を一か所に山積みしない(取り出せない)
  • 水・トイレ・食は「出しやすい場所」に少しずつ分ける

賃貸でよくあるつまずき:やらない方がいい動き

  • 「完璧にやる」前提で考えて止まる
  • 収納が足りないのに備蓄だけ増やして家が詰まる
  • 固定できないからと、危ない家具をそのままにする

今日やること(これだけでOK)

  1. 寝る場所の近くから、落ちる物・倒れそうな物を減らす
  2. ライトを「枕元」と「玄関」に置く
  3. 備蓄は増やす前に、玄関・廊下の通路を確保する