余震:家の中の危険を減らす|揺れが続く前提で安全を作る手順

地震の直後は余震が続く前提で動く。やるべきは片付けより「倒れる・落ちる・割れる」を減らすこと。安全な待機場所を作り、ガラス・家具・通路・火元を短時間で整える。家族がいる場合の役割分担も含めて手順化します。

余震:家の中の危険を減らす(揺れが続く前提で安全を作る)

地震は「揺れが収まったら終わり」ではありません。

むしろ危ないのは、その後に来る余震です。

余震のたびに、落下物・家具転倒・ガラス破片のリスクが積み上がります。

ここで大事なのは、部屋を元に戻すことではなく、

次の揺れでケガしない状態を作ることです。

このページの結論(余震対策の優先順位)

  • 1)待機場所を決める:「ここなら安全」を家の中に作る
  • 2)通路を確保:ガラス・物を避けて歩けるルートを作る
  • 3)落下と転倒を減らす:危ない物は“寄せて低く”する
  • 4)火元を再確認:揺れでズレる前提で見直す

最初に:安全に待てる場所を1つ決める

余震が続くと、家族がバラバラに動くほど危険が増えます。

まずは「いったん集まる場所」を決めます。

待機場所の条件

  • 背の高い家具から離れている
  • 窓ガラスの近くではない
  • 吊り下げ照明の真下ではない
  • 出口(玄関や廊下)に出やすい

ポイント:ここが決まると、余震が来ても「どこへ行くか」で迷わずに済みます。

次に:足元の危険を減らす(通路を作る)

揺れ直後は、床に破片や物が散らばりがちです。

まずは“片付け”ではなく、歩ける通路を作ります。

通路づくり(短時間でOK)

  • 玄関〜待機場所までの床を確認する
  • ガラス片があれば、踏まない位置へ寄せる(素手で拾わない)
  • 倒れた物は端へ寄せて、通れる幅を確保する
  • 靴(または厚手のスリッパ)を履ける状態にしておく

コツ:通路ができると、余震のたびに転ぶリスクが下がります。家の中のストレスも減ります。

落下を減らす:高いところの物を「低く・奥へ」

余震で一番多いのは「落ちてくる」です。

棚の上、冷蔵庫の上、吊り戸棚の中。

ここは“全部片付け”ではなく、危ない物を優先して下ろします。

場所 危ないもの やること
棚の上 本・箱・置物 床へ置く(まとめて低い位置へ)
キッチン 皿・瓶・調味料 落ちそうな物だけ下ろす/扉は閉める
冷蔵庫上 収納ケース・家電 一時的に撤去して床へ
玄関周り 傘立て・花瓶 倒れない位置へ移動

ポイント:「低くする」だけで落下リスクは大きく下がります。元に戻すのは後で大丈夫です。

転倒を減らす:倒れそうな家具から距離を取る

家具の固定ができていない場合、余震で倒れる可能性があります。

今すぐできることは、固定ではなく距離を取ることです。

今すぐの対策(現実的)

  • 背の高い家具の前を通らない
  • 寝る場所は家具から離す(可能なら一時的に移動)
  • 家具の扉が開くなら、閉めた状態にしておく

家具転倒の対策は次のページで、より具体的に整理します。

火元の再確認:余震で「ズレる」前提で見る

揺れ直後に確認していても、余震で状況が変わることがあります。

短時間でいいので、火元はもう一度見ます。

見るポイント(短く)

  • ガスの匂いがしないか
  • 火が残っていないか
  • 熱源(ストーブ等)が倒れそうな位置にないか

ポイント:「危ないかも」と感じたら、近づきすぎず、まず離れる判断を優先します。

家族がいる場合:役割を2つに分けると混乱が減る

余震の間は、全員が同じことをやろうとすると混乱します。

役割を2つに分けると、動きが揃いやすいです。

役割分担(例)

  • 見守り役:子ども・高齢者を待機場所で守る
  • 確認役:通路・落下物・火元を短時間で確認する

次に読む:家具転倒の二次被害を止める

余震対策で次に効くのが、家具転倒のリスクを下げることです。

次のページで「今すぐできること」「後からやること」を分けて整理します。