非常食は3日と7日で変わる|在宅避難で無理なく続く設計

非常食は「とにかく買う」より、3日分と7日分で役割を分けると失敗が減る。3日分は手間を最小に、7日分は体調と気持ちを落とさない設計にする。水・火・洗い物を増やさない考え方もまとめる。

非常食:3日と7日で変わる設計

非常食は、備えていても「食べにくい」「手間が増える」「味がきつい」で続かないことがあります。

在宅避難の非常食は、最初から全部を同じ基準で揃えるより、3日分と7日分で役割を分けると現実的に回ります。

このページでは、在宅避難の食事を「続けられる形」にする設計を整理します。

結論:3日分は“最小の手間”、7日分は“体調と気持ち”まで守る

  • 3日分:とにかく回す(準備と片付けを増やさない)
  • 7日分:体力が落ちる前に、温かさ・栄養・気分を足す
  • 迷ったら「水・火・洗い物」を増やさない基準で選ぶ

3日分の設計:最初は“回ること”が優先

最初の3日で大事なのは、豪華さではなく回ることです。

停電や断水が重なると、調理や片付けが一気に負担になります。

3日分で優先する基準

  • すぐ食べられる(湯せん・レンジ前提を外す)
  • 水を使わない(飲む水を守る)
  • 洗い物が出にくい(使い捨ての工夫)
  • 家族が食べられる(好き嫌い・アレルギー)

イメージ:3日分は「体力を使わず、最低限の食事を回す」ための備えです。

7日分の設計:体調と気持ちを落とさない

7日分になると、問題は「食べられるか」から「体調が続くか」に変わります。

在宅避難はストレスが増えやすいので、食事で崩れない工夫が効きます。

7日分で追加したい要素

  • 温かさ:温かい飲み物・汁物など(季節で重要)
  • 栄養:たんぱく質・野菜系の補助
  • 気分:甘い物・小さな楽しみ(精神的に効く)
  • 食感:噛む物があると満足感が上がる

ポイント:7日分は「不足を埋める」より「崩れない」方向で厚くします。

水・火・洗い物を増やさない考え方

在宅避難で食事がしんどくなる原因は、だいたいこの3つです。

ここを増やさない設計に寄せると、非常食が現実的になります。

負担 増えるとき 減らす考え方
調理・洗い物に使う 拭き取り、使い捨て、調理不要の割合を上げる
加熱が前提 火がなくても食べられる物を混ぜる
洗い物 皿・鍋が増える 一食の道具を増やさない(同じ器で済む形)

家族構成で変わる設計(最低限の考え方)

子どもがいる

  • 食べ慣れた味を混ぜる(安心感が大きい)
  • 甘い物・飲み物の工夫で落ち着きやすい

高齢者がいる

  • 噛みやすさ・飲み込みやすさを優先
  • 温かいもの、消化に負担が少ないものを厚く

アレルギー・持病がある

  • 「食べられる物」を先に固定(一般のセットに頼りすぎない)
  • 薬と食事の相性も考える(医師の指示がある場合)

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食の設計が掴めたら、次は「電源:最低限の現実ライン」を決めると、在宅避難の不安がかなり減ります。