現金:いくら必要かの目安|在宅避難の防災マニュアル

停電や通信障害でキャッシュレスが止まると、少額の現金が「買える・動ける」を作ります。家族人数と在宅避難の想定日数から、最低いくら用意し、どこに分けて置くかの目安をまとめます。

現金:いくら必要かの目安|「用意しすぎない」現実ライン

災害時は「現金が必要」と言われますが、ここもやりすぎると続きません。

在宅避難が基本でも、停電や通信障害でキャッシュレスが止まる瞬間はありえます。

だから現金は、多額を用意するより、少額でも確実に使える形にするのが正解です。

このページの結論(現金は3つで決める)

  • ① 最低ライン:まずは「家族で1〜2日」分
  • ② 形:小さいお金を多め(崩せない前提)
  • ③ 置き方:1か所にまとめない(分けて置く)

「いくらが正解?」は、地域や生活で変わります。

ここでは迷わないために、目安の作り方をテンプレ化します。

1. まずは「1〜2日分」を作る(最低ライン)

最初に作るのは、家族が1〜2日なんとか動ける金額です。

在宅避難でも、買い足し・移動・連絡・雑費が出ます。

最低ライン(目安)

  • 1人あたり:数千円〜
  • 家族全体:まずは1万円〜を「使える形」で

ここで大事なのは金額より、すぐ使えることです。

「現金はあるのに崩せない」が起きるので、次の形が重要です。

2. 形は「千円札+小銭」寄りにする

災害時は釣り銭が不足しがちです。

だから現金の中身は、大きい札より小さい札が強いです。

現金の中身(おすすめの考え方)

  • 千円札を中心にする
  • 小銭も少し(自販機・公衆電話・細かい支払い)
  • 五千円札・一万円札は一部だけにする

小銭は多すぎると重いので、ここも「少し」でOKです。

3. 置き方は「分ける」が最優先(1か所にまとめない)

現金を1か所にまとめると、家の中が散乱したときに取り出せないことがあります。

だから置き方は、分散が基本です。

分け方の例(3分割)

  • 家の中:重要書類の袋に少し(段階Aと一緒)
  • 玄関付近:すぐ持てる場所に少し
  • 持ち出し袋:最後の保険として少し

分ける目的は「なくさない」ではなく、取り出せる確率を上げることです。

4. いくら用意するかは「日数×家族」で決める

次に、あなたの家に合う目安を作ります。

考え方はシンプルで、“想定日数”を決めるだけです。

目安の作り方

  • ステップ1:何日分を現金で回したいか決める(例:2日、3日)
  • ステップ2:家族人数でざっくり割る
  • ステップ3:千円札中心に組み直す

おすすめは、まず「最低ライン(1〜2日)」を作ってから、余裕があれば足す形です。

5. 現金が必要になりやすい場面(在宅避難でも出る)

「家にいるのに現金いる?」となりがちですが、出ます。

現金が出る場面の例

  • 小さな買い足し(近所の店が現金のみになる)
  • 移動(交通、タクシー、臨時の移動費)
  • 充電・通信の代替(臨時の利用、雑費)
  • 共同生活の出費(自治会、共同購入など)

大きな出費を想定するより、「小さな支払いが連続する」前提のほうが現実的です。

6. 家族で決めておくと迷わない「使い方ルール」

現金はあると、逆に使い方で迷います。

だから、軽いルールだけ決めます。

現金の使い方ルール(例)

  • まずは命に直結:水・食・体温・薬・移動
  • 同じ物を何度も買わない:買い足しは担当を決める
  • 使ったら戻す:平常時に千円札を補充して元に戻す

この「戻す」ができると、現金備えはずっと維持できます。

7. 点検は「財布の中身を1回入れ替える」でOK

現金は、準備しても忘れがちです。

点検のやり方は簡単にしておくと続きます。

月1点検(簡単)

  • 保管用の現金を確認する
  • 足りない分だけ補充する
  • 小銭が増えすぎたら減らす

「現金を増やす」より、現金が確実にそこにある状態が大事です。

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