重要書類:まとめ方|在宅避難の防災マニュアル

在宅避難でも「家が無事とは限らない」前提で、重要書類は最小セットでまとめておくと安心です。全部を揃えるより、再発行に時間がかかるものから優先して、持ち出せる形にする手順をまとめます。

重要書類:まとめ方|「全部集めない」から続く最小セット

災害時の重要書類って、「全部まとめよう」とすると続きません。

在宅避難が基本でも、家が無事とは限らないし、避難する場面もあります。

だから、ここは“最小セット”を先に作るのが正解です。

このページの結論(作るのは3つだけ)

  • ① すぐ必要セット:本人確認・保険・連絡先(最小)
  • ② お金・契約セット:口座・保険・住まい(再発行が面倒)
  • ③ データ控え:スマホが止まっても困らないための控え

「完璧に揃える」じゃなく、迷わない形にして、いつも同じ場所に置くが目的です。

1. 重要書類は「3段階」に分けると失敗しない

一括でまとめるほど、取り出しにくくなります。

分け方はシンプルでOK。使う場面の近さで分けます。

3段階の分け方

  • 段階A:すぐ必要(避難・手続きで即出る)
  • 段階B:数日〜数週間で必要(再発行や各種手続き)
  • 段階C:念のため(余裕が出たら)

まず作るのは段階AとBだけで十分です。Cは後回しで大丈夫です。

2. 段階A:すぐ必要セット(最小)

「本人確認ができる」「連絡が取れる」「保険が分かる」。この3つが最低ラインです。

段階A(最小セット)

  • 身分証の写し(運転免許証・マイナンバーカード等)
  • 健康保険証の写し(または資格情報が分かるメモ)
  • 家族・勤務先の連絡先(紙で)
  • 持病・薬の情報(薬名、量、かかりつけ、アレルギー)
  • 現金の置き場(別ページで扱うが、ここにメモがあると強い)

原本を持ち歩くのが不安なら、まずは写し(コピー)でOKです。

3. 段階B:お金・契約セット(再発行が面倒なものから)

災害時に困るのは、なくした後に「どこに連絡すればいいか分からない」状態です。

なので原本より、まずは連絡先と番号が分かる控えが強いです。

段階B(控えでOKなもの中心)

  • 銀行口座:金融機関名/支店/口座種別/口座番号(最低限)
  • クレジットカード:カード会社/連絡先(紛失停止)
  • 保険:保険会社/証券番号/連絡先
  • 住まい:賃貸なら契約先/管理会社/火災保険の連絡先
  • ライフライン:電気・ガス・水道の契約先(検針票の写真でもOK)

これらは、全部を紙で書くより、「写真+紙のメモ」の組み合わせが続きます。

4. 段階A・Bの保管は「1つの袋+1つの場所」

防災で一番強いのは「場所が決まっている」ことです。

書類は増えるほど迷子になります。ここは袋を1つにします。

おすすめの保管イメージ

  • 防水のファイル(またはジッパー袋)に入れる
  • 置き場所は玄関に近い場所(ただし目立たない)
  • 「持ち出し袋」と一緒にしない(出し入れで乱れる)

「玄関に近いけど、いつも同じ場所」。これが一番取り出せます。

5. スマホが止まっても困らない「データ控え」を作る

写真に撮って安心、で終わると、スマホが使えない時に詰みます。

だからデータ控えは、紙に最低限が強いです。

紙で残すと強い控え(最低限)

  • 家族の電話番号(最低3人分)
  • 緊急連絡先(勤務先、学校、かかりつけ等)
  • 住所(自宅、実家など)
  • 保険・カードの紛失連絡先(会社名+電話番号)

番号が分かるだけで復旧が早くなります。

6. 家族がいるなら「見るだけで分かる」メモを入れる

書類があっても、家族が分からないと意味がありません。

ここは1枚でいいので、簡単な案内メモを入れておきます。

案内メモ(例)

  • この袋は重要書類
  • 困ったらこの順番:身分証→保険→連絡先
  • 連絡先はこの紙を見ればOK

家族がパニックでも、紙1枚があるだけで動けます。

7. 見直しは「増えた書類を戻す」だけでOK

点検で全部を見直す必要はありません。

書類は、生活の中で増えます。だから戻すだけが続きます。

月1の見直し(やることは2つだけ)

  • 新しく増えた契約・保険があれば写真 or メモを足す
  • 古い紙(期限切れ・無効)を抜く

これで「必要なときに取り出せる袋」が維持できます。

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