介護がある家の防災|トイレ・衛生・移動が回る在宅避難の準備

介護がある家は、災害時にトイレ・衛生・移動が止まると一気に回らなくなる。大事なのは備えを増やすことより、介助が続く形を先に作ること。家に留まる前提で、最低限の決め事と置き場所、困りやすい場面の対策を整理します。

介護:トイレ・衛生・移動の備え(回る形にしておく)

介護がある家の在宅避難は、普通の備えとは別物です。

「少し不便」じゃなくて、

止まると一気に回らなくなることが増えます。

だからここは、備えを増やすより、

続く形を先に作ります。

先に言うと:介護がある家はこの順で考えるとラク

  1. トイレ:我慢が続くと崩れる
  2. 衛生:手・おしり・汚れ物の片付け
  3. 移動:転ばない・無理しない動線
  4. 体温:冷えや暑さで体調が落ちる

トイレ:迷ったら早めに切り替えてOK

断水で流せないと、介護の負担が一気に上がります。

ここは我慢すると、本人もしんどいし、介助側も削られます。

なので迷ったら、早めに「流せない前提」に切り替えてOKです。

トイレで先に決めること

  • 流せない時は「このやり方」に切り替える
  • 使い始める分は、すぐ出せる場所に置く
  • 片付けに使う物も近くに寄せる

ここが決まっているだけで、迷いが減ります。

衛生:全部やらない(手・おしりが最優先)

断水すると、洗うこと自体が難しくなります。

でも介護は、衛生が落ちると肌トラブルが増えやすいです。

だから「全部」じゃなくて「ここだけ」を守ります。

衛生の優先順位

  1. (介助の前後)
  2. おしり(かぶれやすい)
  3. 汚れ物(においと不快を減らす)

きれいに戻すより、

不快を減らす方が現実的です。

汚れ物とゴミ:置き場所が決まらないと詰む

介護があると、汚れ物やゴミが増えます。

災害時はゴミ収集が遅れることもあります。

だから一番大事なのは、

一時置きの場所を決めることです。

一時置きのコツ

  • 生活スペースから離す(においで消耗しない)
  • 倒れない置き方にする(揺れて散らからない)
  • 夜でも処理しやすい(ライトとセット)

移動:転ばない動線を作る(ここが一番効く)

停電で暗いと、家の中でも転びやすいです。

介護がある家は転倒が一番怖いので、動線だけ先に整えます。

動線でやること

  • 寝る場所→トイレの道を空ける(床に物を置かない)
  • 段差やつまずきポイントを減らす
  • 夜は枕元と廊下にライト

家全体は無理でも、

この道だけで十分助かります。

体温:本人は「寒い」を言わないことがある

高齢者は寒さを我慢してしまうことがあります。

でも冷えが積み重なると、体調が崩れやすいです。

だから過ごす場所を決めて、足元だけでも守ります。

  • 過ごす部屋を絞る
  • 足元を冷やさない
  • 寝る場所を先に整える

介助側のコツ:ひとりで抱えない

介護は、介助側が倒れると一気に詰みます。

だから「頑張る」より、頼る線を作っておく方が大事です。

先に決めておくとラクなこと

  • 手伝える人を1人決める(近所・親族など)
  • 困った時に連絡する相手を決める
  • 無理な時は「今日はここまで」と決めていい

今日やること(これだけでOK)

  1. トイレの切り替え(流せない前提)を早めにする、と決める
  2. 寝る場所→トイレの道を空ける(床に物を置かない)
  3. 汚れ物の一時置き場所を決める(生活スペースから離す)