持ち出し袋が機能しない一番の理由は、重すぎて持てないことです。
災害時は、歩く・並ぶ・暗い・疲れている、が重なります。
だから結論は、「何を入れるか」より「何を入れないか」を先に決めること。
それだけで、持ち出し袋は一気に“現実的”になります。
この記事の結論(入れない基準)
- 重いのに効果が薄いものは切る(大量の水・大量の食など)
- 家に置く方が価値が高いものは切る(備蓄・工具など)
- 代替できるものは切る(多すぎる衣類・雑貨)
- 不安だからで増やさない(最小にして動ける方が勝ち)
まず整理:持ち出し袋の失敗は「水」と「ついで」で起きる
重さを増やす犯人はだいたい決まっています。
- 水を入れすぎる:重要だが重い。入れた瞬間に袋が死ぬ
- 食を入れすぎる:量を増やしても、結局食べきれない
- 衣類を入れすぎる:安心感はあるが、かさばる
- 雑貨を詰める:便利そうで増え続ける
ここを切るだけで、だいたい軽くなります。
持って行かない物:代表例(迷ったら切る)
重いもの
- 水の大容量(2Lペットボトル複数など)
- 缶詰の大量(重い。最低限で十分)
- 大量の本・書類
かさばるもの
- 衣類の大量(1セットで回す。寒さは別で対策)
- 大きなタオル複数(必要最小で)
- 硬い毛布(車や家に置く備えに回す)
「あったら便利」系(増殖しやすい)
- 調理器具・食器類の多量
- 工具類(家に置く備えでOK)
- 娯楽グッズ(最低限の気晴らしは可だが、増やしすぎない)
高価で壊れやすいもの
大事なものほど、避難の荷物に入れると失うリスクが上がります。
削る優先順位:この順で切ると迷わない
削るときは、感情ではなく順番でやる方が速いです。
削る順番
- 重いのに効果が薄いもの(大量の水・大量の食)
- かさばるもの(衣類の過剰・毛布など)
- 代替できるもの(雑貨・便利グッズ)
- 最後に:本当に必要なものだけ残す(ライト・電源・身分証・薬など)
水の考え方:入れすぎず、切りすぎない
水は重要ですが、重いので「最小で回す」が現実的です。
- まずは500ml〜1Lを持つ(持てる量)
- 増やすなら、家族で分散する
- 大量の水は家に置く備えで積む
家に置くべき物:持ち出し袋に入れると破綻する
在宅避難で価値が高いのに、持ち出し袋に入れると重さで死ぬものがあります。
- 大容量の水・食料
- 調理器具・大量の燃料
- 工具・補修用品
- 大量の衛生用品
これらは「家に置く備え」で管理した方が強いです。
代替できるもの:持たないことで軽くする
- 衣類:重ね着で調整(枚数より工夫)
- 寝具:アルミブランケットで最低限
- 衛生:ウェット+袋で当面回す
「何かが足りない」より「動けない」の方が致命的です。
最小の完成形:これだけ残せば持ち出し袋は成立する
迷ったら、結局ここに戻ります。
残すべき最小セット
- ライト(+電池)
- モバイルバッテリー(+ケーブル)
- 身分証コピー・現金
- 常用薬(+情報)
- レインウェア/アルミブランケット
- 水(無理のない量)
- ウェット・袋(衛生と汚れ対策)
よくある失敗:安心のために重くしてしまう
- 不安だからと、物を増やす
- 家に置く備えを持ち出し袋に入れてしまう
- 試しに背負わない(重さの現実が分からない)
今日やること(最短)
- 持ち出し袋を背負って、家の中を30秒歩く(重さの現実を見る)
- 重いもの(大容量の水・食)から削る
- 残すべき最小セットだけに戻して完成させる