障害・配慮が必要な人の防災|在宅避難で困らない優先順位(移動・連絡・医療)

障害や配慮が必要な人は、災害時に「移動」「連絡」「医療・機器」「トイレ・衛生」で困りやすい。大切なのは備えを増やすことより、困る順番を決めて先回りすること。家に留まる前提で、最低限の準備をわかりやすく整理します。

障害・配慮が必要:備えの優先順位(困る前に、順番だけ決める)

障害がある、配慮が必要。

この場合の在宅避難は、「みんなと同じ備え」だけだと足りないことがあります。

でも、完璧にそろえなくて大丈夫です。

大事なのは、困る順番を先に決めておくこと。

それだけで、焦りがかなり減ります。

先に言うと:優先順位はこの順がラク

  1. 連絡・伝え方(助けが必要な時に困らない)
  2. 移動と安全(転倒・ケガを減らす)
  3. 医療・機器・薬(止まると困るもの)
  4. トイレ・衛生(我慢が続くとしんどい)

1) 連絡・伝え方:短いメモがあるだけで助かる

災害時は、説明するのが難しい場面が出ます。

緊張して言葉が出ない、聞こえにくい、伝わりにくい。

だから「話して伝える」だけに頼らない方が安心です。

紙1枚に書いておくと安心なこと

  • 名前
  • 住所
  • 緊急連絡先
  • 必要な配慮(例:筆談が助かる/ゆっくり話してほしい など)
  • 持病・アレルギー(ある人だけ)

きれいに作らなくてOKです。

見せれば伝わる形にしておくだけで助かります。

2) 移動と安全:家の中の「危ない場所」を先につぶす

停電で暗い、物が散らかる、余震が続く。

こうなると、家の中でも転びやすくなります。

なので、家全体を完璧にするより、

よく通る道だけ安全にします。

まず整える場所(ここだけでOK)

  • 寝る場所の周り(起き上がる時が危ない)
  • トイレまでの道(夜が一番つらい)
  • 玄関まわり(避難する時に焦る)
  • 床に物を置かない
  • つまずく段差やコードを減らす
  • ライトは手が届くところに置く

「暗い中で動かないといけない」を減らすだけで、かなり違います。

3) 医療・機器・薬:止まると困るものを先にまとめる

薬、補助具、医療機器。

必要な人にとっては、ここが止まると一気に困ります。

だから量より、すぐ出せるを優先します。

まとめておくと安心なもの

  • 薬(普段の分)
  • お薬手帳や処方が分かるもの
  • 必要な補助具(予備があるものは一緒に)
  • 機器がある場合:電池・充電の確認

置き場所がバラバラだと、災害時に探して疲れます。

なので、一か所に寄せるだけで十分助かります。

4) トイレ・衛生:我慢が続くと体も気持ちも削られる

断水でトイレが流せない、清潔に保ちにくい。

こうなると、負担が増えやすいです。

なので、ここは「なんとかなる」より、

早めに切り替える方が楽です。

トイレ・衛生で決めておくとラクなこと

  • 流せない時は、早めに別の方法に切り替える
  • 手を清潔にする方法を用意しておく
  • 汚れ物の一時置き場所を決めておく

「きれいに戻す」より、

しんどくならないを優先してOKです。

頼れる先:1つ決めておくと焦りが減る

困った時に連絡できる相手がいるだけで、動きやすくなります。

たくさん作る必要はありません。

1つでいいです。

  • 家族(1人)
  • 近所で声をかけられる人(1人)
  • 支援や相談先を知っている人(職場・学校など)

外に出る必要が出たら:持ち出しは「必要なものだけ」

在宅が基本でも、状況で移動が必要になることがあります。

そのときは、荷物を増やすほど大変になります。

なので持ち出しは、まずこれだけでOKです。

持ち出すなら最優先

  • 伝えるメモ(紙)
  • 必要な補助具(いつも使うもの)

今日やること(これだけでOK)

  1. 紙1枚に「連絡先・必要な配慮」を書いて財布に入れる
  2. 寝る場所→トイレまでの道だけ片付ける
  3. 薬と医療情報を一か所に寄せる