狭い部屋の防災|備蓄を増やさず在宅避難を回す収納と動線の作り方

狭い部屋は備蓄を増やすほど動きにくくなり、災害時に危険も増える。大事なのは量より「置き方」。水・トイレ・食を分散し、玄関と通路を塞がず、取り出しやすい定位置を作ることで、少ない備蓄でも回る形を整える方法を紹介します。

狭い部屋:備蓄を増やさない設計

狭い部屋の防災は、「備蓄を増やすほど安心」になりにくいです。

むしろ増やすほど、通路が狭くなり、物が倒れやすくなり、探し物が増えて疲れます。

災害時は片付ける余裕がないので、家が詰まると生活が止まります。

だから狭い部屋は、量より置き方が大事です。

先に言うと:狭い部屋は「増やす」より「詰まらせない」

  • 通路を守る:玄関・廊下・寝る場所までの道を塞がない
  • 分散する:一か所に山積みしない
  • 定位置を作る:ライト・トイレ・水は“そこにある”状態

狭い部屋で一番怖いのは「動けない」「つまずく」

地震や停電のあとに、狭い部屋で起きやすいのはこの2つです。

  • 物が散らかって動けない
  • 暗くてつまずく

だから狭い部屋の備えは、まず「動線」と「足元」を守るのが基本です。

ルール①:玄関と通路は塞がない(ここが詰まると詰む)

狭い部屋ほど、玄関が物置になりがちです。

でも災害時の玄関は、出入り・ゴミ・情報の拠点になります。

ここが詰まると、生活が回りません。

通路を守るチェック

  • 玄関から部屋まで、暗くても歩ける幅がある
  • 廊下や出入口に箱を積んでいない
  • 寝る場所までの道が塞がっていない

ルール②:水・トイレ・食は「一か所まとめ」をやめる

狭い部屋でやりがちなのが、備蓄を一か所にまとめることです。

でも一か所に山積みすると、倒れたり、取り出しにくかったりして詰まります。

なので、少しずつ分けます。

分散の考え方

  • :キッチン付近と寝る場所付近に少しずつ
  • 簡易トイレ:すぐ使える場所に一部(奥にしまわない)
  • :普段の棚に混ぜる(災害用を別にしすぎない)

分けておくと、倒れても全部が同時に使えなくなるのを防げます。

ルール③:ライトと充電は「定位置」を決める

狭い部屋は暗くなると、本当に何も見えません。

だからライトは「持っている」より「そこにある」を作ります。

定位置(おすすめ)

  • 枕元:夜中に揺れたとき、まず点ける
  • 玄関:出入りや足元の安全を守る
  • 充電:家族で1か所(ケーブルを散らさない)

ルール④:備蓄は「増やさない代わりに回し方を決める」

狭い部屋では、備蓄の量を増やすとすぐ生活が苦しくなります。

だから、少ない量でも回るように“使い方”を決めておく方が安心です。

  • 水は「飲む/生活」で使い道を分ける
  • 手洗いは「洗う」より「拭く」を増やす
  • トイレは流せないときの切り替えを用意する

ルール⑤:床に物を置かない(暗いと全部が危ない)

狭い部屋では床に物があるだけで、動けなくなります。

停電の夜に、床の物につまずくとケガの原因になります。

床は“空けておく”が安全です。

よくあるつまずき:備蓄が増えるほど暮らしが崩れる

  • 玄関が塞がって出入りがしづらい
  • 一か所に積んで取り出せない
  • 暗くなると足元が危なくなる

今日やること(これだけでOK)

  1. 玄関〜寝る場所までの通路を空ける
  2. 水・トイレ・食を一か所にまとめず、少しずつ分ける
  3. ライトを枕元と玄関に置く(定位置を固定)