ガス・火:火災を避ける判断|地震後にやるべき確認と行動

地震直後は火災が最大のリスクになりやすい。揺れで火元がズレたり、ガス漏れが起きたりする前提で動く。匂い・音・火元のチェック、換気の判断、やってはいけない行動、復旧時の注意まで、在宅避難での安全手順を整理します。

ガス・火:火災を避ける判断(地震直後の安全手順)

地震の直後、いちばん避けたいのは火災です。

揺れで火元がズレる、配線が傷む、ガスが漏れる。

ここで判断を間違えると、家にいられなくなるリスクが一気に上がります。

このページでは、専門知識がなくてもできる範囲で、

火災リスクを下げるための確認と行動を順番でまとめます。

このページの結論(火災を避けるための順番)

  • 1)匂いと音:ガス臭い・シュー音があるなら近づかない
  • 2)火元:コンロ・ストーブなどの状態を短時間で確認
  • 3)換気:危険がある場合は“火花を作らない”前提で判断
  • 4)再点火しない:安全が確認できるまで火を使わない

まず確認:ガス臭い?音がする?(危険サイン)

地震後にまず見るのは、難しい操作ではなく「サイン」です。

危険サイン

  • ガスの匂いがする
  • シューッという音がする
  • 焦げ臭い匂いがする
  • 煙が見える

このどれかが強い場合は、無理に確認しに行かず、まず距離を取ります。

「探しに行く」より「離れる」判断が優先です。

ポイント:匂いが強いときほど、操作でどうにかしようとしないほうが安全です。

火元の確認:コンロ・ストーブ・電熱器具を短時間で見る

余震が続く前提では、火元の確認は短時間で済ませます。

見る順番(短く)

  • 火がついたままのものがないか
  • 倒れそうな位置に熱源がないか
  • 周りに燃えやすいものが寄っていないか

火が出ている、倒れそう、燃えやすい物が近い。

この場合は、可能なら燃えやすい物だけ離し、危険なら距離を取ります。

換気の判断:やってはいけないのは“火花を作ること”

ガス臭いと感じると、すぐ換気したくなります。

ただ、ここで怖いのは火花です。

避けたい行動

  • 換気扇のスイッチを入れる(火花のリスク)
  • 照明スイッチをパチパチ触る
  • ライターや火を使う

匂いが強い場合は、まず距離を取り、周囲に知らせる判断が安全です。

操作は最小にして、落ち着いて行動します。

ポイント:「換気すれば大丈夫」と決めつけず、匂いが強いほど慎重に動くほうが安全です。

安全が確認できるまで:火を使わない(再点火しない)

地震後は「火が使えるか」より「火を使わなくて済むか」を考えたほうが安全です。

安全が確認できるまでは、無理に再点火しないほうがリスクを下げられます。

火を使わない工夫

  • そのまま食べられる食事へ寄せる(缶詰・レトルト)
  • 加熱は最小にする(必要なら短時間)
  • 照明は電池式へ寄せる

電気:通電火災の考え方(復旧時ほど注意)

地震後は、電気が復旧したタイミングで火災が起きることがあります。

配線や家電が傷んでいると、通電で熱を持つ可能性があるためです。

復旧時に意識したいこと

  • 倒れた家電やコードが挟まれていないか見る
  • 焦げ臭い・異音がある家電は使わない
  • 濡れている場所で電源を触らない

ポイント:復旧の瞬間ほど、家の中を落ち着いて見る時間が必要です。

家族がいる場合:役割を決めて混乱を減らす

火元の確認は、全員が同時に動くほど混乱します。

短く役割を分けると回りやすいです。

役割分担(例)

  • 確認役:火元・匂いの確認を短時間で行う
  • 見守り役:子ども・高齢者を安全な場所で守る

次に読む:ケガの応急処置(最小でできること)

安全確認ができたら、次はケガの対応です。

地震直後は、ガラスや転倒で小さなケガが起きやすいです。

次のページで、最小でできる応急処置を整理します。