ケガの応急処置:最小でできること|地震直後の手当て手順

地震直後のケガは「切り傷・すり傷・打撲・捻挫」が多い。医療がすぐ受けられない前提では、まず止血と清潔、次に固定と安静。やってはいけない行動も含め、家にあるものでできる最小の応急処置を手順でまとめます。

ケガの応急処置:最小でできること(地震直後の手当て)

地震の直後は、ガラス片や倒れた物でケガが起きやすいです。

小さなケガでも、放置すると痛みや感染で生活が回りにくくなります。

医療がすぐ受けられない状況も想定して、

このページでは、家にあるものでできる最小の応急処置を順番でまとめます。

このページの結論(応急処置の優先順位)

  • 1)止血:出血があるなら、まず押さえる
  • 2)清潔:汚れを落として、感染リスクを下げる
  • 3)保護:ガーゼや絆創膏で覆って守る
  • 4)固定:捻挫・打撲は動かさない(腫れを増やさない)
  • 5)受診判断:危険サインがあるなら早めに相談・受診

最初に確認:危険サインがあるなら無理をしない

応急処置の前に、まず「危険サイン」を確認します。

次のような状態がある場合は、可能なら早めに医療へつなぐ判断が必要です。

危険サイン(目安)

  • 出血が止まらない(押さえても止まりにくい)
  • 意識がぼんやりする、強いめまいがある
  • 頭を強く打って、吐き気や眠気が強い
  • 骨が曲がって見える、強い変形がある
  • 深い傷で中が見える、異物が刺さっている

ポイント:不安が強いときほど、無理に自己判断で処理しようとせず、周囲に助けを求める方が安全です。

出血がある場合:まず止血(押さえるのが基本)

出血は、洗う前に止めます。

最初は「押さえる」で十分なことが多いです。

止血の基本

  • 清潔な布・ガーゼ・タオルで傷をしっかり押さえる
  • 5〜10分は、途中で何度も見ない(押さえ続ける)
  • 可能なら、心臓より少し高い位置に上げる

血が布に染みても、すぐ剥がさず、上から重ねて押さえます。

汚れを落とす:感染を増やさないための最小ケア

出血が落ち着いたら、汚れを落として清潔にします。

水が使えない場合でも、最小のやり方はあります。

汚れを落とす(できる範囲で)

  • 水が使えるなら、やさしく流す(強くこすらない)
  • 水が少ないなら、濡らした布で周りから拭く
  • ウェットティッシュでもOK(強くこすらない)

ポイント:傷そのものをゴシゴシこするより、「周りの汚れを落とす」だけでも感染リスクは下がります。

保護する:ガーゼ・絆創膏で覆って守る

汚れを落としたら、傷を保護します。

目的は「汚れが入らない」「こすれない」です。

家でできる保護

  • ガーゼや絆創膏で覆う
  • 大きい場合は、清潔な布を当ててテープで固定
  • 濡れたら交換する(同じものを使い続けない)

打撲・捻挫:動かさない方が回復が早い

地震直後は転倒で打撲や捻挫が多いです。

ここで無理に動かすと、腫れと痛みが増えます。

最小対応(打撲・捻挫)

  • 痛む部分を動かさない(安静)
  • 可能なら、冷やす(保冷剤・冷たい水の袋など)
  • タオルや包帯で軽く固定する

ポイント:固定は「きつく縛る」ではなく、「動きにくくする」くらいが安全です。

やってはいけない:悪化しやすい行動

避けたい行動

  • 止血前に、何度も傷を見て触る
  • ガラス片など異物を無理に抜く
  • 強くこすって洗う
  • 痛いのに無理に動かす、我慢して歩く

「急いで元に戻す」より、「悪化させない」が大事です。

在宅避難でのコツ:手当て道具を“ひとまとめ”にする

ケガがあると、毎回道具を探すのが負担になります。

最低限の手当て道具をまとめておくと、生活が回りやすくなります。

最低限あると助かるもの

  • ガーゼ・絆創膏
  • テープ
  • ウェットティッシュ
  • 清潔な布(タオル)

次に読む:マンションの被害確認(見落としやすい点)

ケガの対応がひと段落したら、次は住まいの安全確認です。

マンションは見えない部分の影響が出ることもあるので、見落としを減らすチェックへ進みます。