マンションの被害確認:見落としやすい点|在宅避難できるか判断する

マンションは見た目が無事でも、共用部・配管・ドアの歪みなど“気づきにくい不具合”が出やすい。室内と共用部で確認する順番、危険サイン、管理側への共有ポイント、在宅避難を続ける/避難する判断の入口を整理します。

マンションの被害確認:見落としやすい点(在宅避難できるか判断)

マンションは、外から見ると無事に見えることがあります。

でも実際は、建物の歪みや配管、共用部の破損など、

気づきにくい不具合が起きていることがあります。

在宅避難を続けていいかどうかは、

「大丈夫そう」ではなく、確認した結果で決めたほうが安心です。

このページの結論(確認の順番)

  • 1)室内:ガラス・天井・壁・床の異常をチェック
  • 2)出口:玄関ドアと避難経路が使えるか確認
  • 3)水まわり:漏れ・異臭・排水の異常を確認
  • 4)共用部:階段・廊下・エレベーター周りを注意して見る
  • 5)危険サイン:続けるより避難を考える基準を知る

最初に:確認は“短時間でざっと”が安全

余震がある前提では、長く動き回るほど危険が増えます。

確認は「完璧に」ではなく、短時間でざっと。

危ない兆候だけ拾う意識で十分です。

ポイント:怖いのは見落としより、危ない状態で無理に行動し続けることです。

室内:まずは“落ちる・割れる・崩れる”を探す

室内で最初に見るのは、次の揺れで危なくなるポイントです。

室内チェック(見落としやすい順)

  • 窓ガラスのヒビ、サッシの歪み
  • 天井のシミやたわみ(落下の前兆)
  • 壁の大きな亀裂、剥がれ
  • 床の段差、浮き(歩きにくい・つまずく)
  • 家具が傾いて固定が効いていない

ヒビが広がっている、天井が落ちそう。

この場合は、部屋に留まるより安全な位置へ移動する判断が優先です。

出口:玄関ドアと避難経路は必ず確認する

マンションで怖いのは、建物が歪んでドアが開きにくくなることです。

今のうちに、逃げ道が生きているか確認します。

出口チェック

  • 玄関ドアが開くか(少しでも開けばOK)
  • 廊下に落下物やガラスがないか
  • 階段へ行けるか(エレベーターは使わない前提)

コツ:玄関ドアは少し開けておくと、歪みで閉じ込められるリスクが下がります。

水まわり:漏れ・異臭・逆流は“見えない危険”

配管は揺れでダメージを受けることがあります。

目に見えにくいので、サインを拾います。

水まわりで見るポイント

  • 床が濡れていないか(漏れ)
  • 排水口からの異臭が強くないか
  • トイレ・洗面の排水が変な音を立てないか
  • 天井から水が落ちる(上階の配管トラブルの可能性)

水漏れは、放置すると部屋の被害が増えます。

無理に直そうとせず、まず写真を撮って共有できるようにしておくと後がラクです。

共用部:階段・廊下・エレベーター周りは特に注意

共用部は、外へ出るためのルートです。

危険があると避難が難しくなります。

共用部で注意したい点

  • 階段のひび、欠け、手すりのぐらつき
  • 廊下の天井・照明の落下リスク
  • 消火設備・配管が破損して水が出ている
  • エレベーター前の段差・扉の歪み

エレベーターは停止や閉じ込めのリスクがあるので、基本は使わない前提が安全です。

管理側へ共有する:伝えるときは“事実”だけでOK

マンションは、管理側が動けると復旧が早くなります。

連絡するなら、感想ではなく事実を短く伝えるのがコツです。

伝えると役立つ情報

  • 場所(何階、どの付近)
  • 現象(ひび、水漏れ、異臭、ドアの歪み)
  • 写真(可能なら)

危険サイン:在宅避難より避難を考える目安

次のような兆候がある場合は、在宅避難を続けるより、避難を考えるほうが安全です。

避難を考える目安

  • 玄関ドアが開きにくい/閉じ込めの兆候がある
  • 壁や柱に大きな亀裂がある
  • 天井が落ちそう、配管からの水漏れが止まらない
  • 階段や廊下に明確な破損がある

「家に残る」か「避難する」かは次のページで、判断基準を整理します。

次に読む:避難する/しないの判断基準

地震後は、避難することが正解とは限りません。

でも、残ることが正解とも限りません。

次のページで、状況別に判断を整理します。