家の安全:転倒・落下を減らす|在宅避難の防災マニュアル

在宅避難を続けるなら、まず「寝る場所・歩く場所」の危険を減らすのが先です。家具の転倒、物の落下、ガラスの破片で動けなくなるのを防ぐために、今夜からできる順番と最低限の対策をまとめます。

家の安全:転倒・落下を減らす|最短で「動ける家」にする順番

在宅避難をするなら、まず家の中を「動ける状態」にしておくのが先です。

地震のあとに困るのは、食料がないことより先に、家具が倒れて通れないガラスで足を切る落下物でケガをする、この3つが一気に来ることです。

ここは完璧を目指さず、優先順位を決めて、危険を減らす順番で進めるのがいちばん続きます。

このページの結論(最初にやる順番)

  • ① 寝る場所:倒れる・落ちる・割れるものを減らす
  • ② 歩く道:廊下〜玄関の「通れる幅」を確保
  • ③ 逃げ道:出口まわりを軽くする(扉が開く前提を作る)

1. まず「寝る場所」だけ安全にする

夜に大きな余震が来たとき、寝ている場所が危ないと一発で崩れます。

今日やるのは、寝る場所の頭上と横だけでOKです。

寝る場所チェック(ここだけ見る)

  • ベッドの上に棚・額・鏡がある → 位置を変える/外す
  • 枕元に背の高い家具がある → 離す(倒れても届かない距離へ)
  • 枕元にガラスがある(窓・扉) → 割れても踏まない動線にする
  • 足元に物が散らばる → ひとまず袋に入れて壁際へ寄せる

「固定の前に、位置」。これだけで危険が大きく減ります。

2. 次に「歩く道」を通れるようにする(廊下〜玄関)

在宅避難でも、外に出る場面は出ます。

だから家の中に通れない場所ができるのが一番困ります。

歩く道の最低ライン

  • 廊下:両手が壁に触れるくらいの通路を残す(物を置かない)
  • 玄関:靴が出せる/ドア付近に物を積まない
  • 階段:踏面に物を置かない(落ちる原因になる)

「通路を広げる」より、床に置かないを徹底するほうが簡単です。

まずは廊下と玄関の床を、いったん空にしてしまうのが早いです。

3. 倒れやすい家具は「上から順に」軽くする

固定が理想でも、いきなり全部は難しいです。

優先は倒れる家具より、落ちるものです。上に重いものが乗っていると、固定しても危険が残ります。

家具の安全化(最短のやり方)

  • 上段を軽くする:重い本・水・家電を高い場所に置かない
  • 扉が開くのを止める:食器棚などは簡易ロックや耐震ラッチを使う
  • 転倒しやすいものを壁側へ:背の高い棚は配置を見直す
  • 最後に固定:L字金具・突っ張り棒・耐震ベルトなど

「固定だけ」で安心しないのがコツです。上に重い物がない状態が先に来ます。

4. ガラス対策は「割れた後に踏まない」だけで効く

ガラスは、割れると足を切るので動けなくなります。

完璧な飛散防止より、まずは踏まない仕組みを作ります。

ガラスで困らないための最低限

  • スリッパ(厚め)を寝床の足元に置く
  • を玄関だけでなく、すぐ出せる場所にも1足
  • 窓の近くに物を置かない(割れたら散らばる)
  • できれば飛散防止フィルムをよく通る窓から順に

夜間の余震は、まず足元が危なくなります。踏まない準備は強いです。

5. キッチンと洗面所は「落下と散乱」を先に止める

在宅避難では、キッチンと洗面所が使えるかが生活に直結します。

ここは「片付けやすさ」より散乱しないを優先します。

キッチン・洗面の安全化(簡単に)

  • 刃物:引き出しの奥へ/落ちにくいケースへ
  • 食器:下段に集める/扉が開かない工夫をする
  • 瓶・調味料:高い棚から下ろす
  • 洗面台まわり:ガラス容器や重いボトルを床に落とさない配置へ

水が止まる・出るに関わらず、割れ物で足を切ると一気に厳しくなります。

6. 「危険ゾーン」だけ決めて、置かないルールにする

家の安全は、道具より先にルールで効きます。

難しいことは要りません。危ない場所だけ「置かない」にします。

置かない場所(3つだけ)

  • 廊下:通路は空ける
  • 玄関:扉の周りは軽くする
  • 寝床の横:倒れそうな家具・落ちそうな物を置かない

この3つが守れると、「家の中で詰む」が起きにくくなります。

7. 点検は「見える化」すると続く

やったつもりが一番怖いので、家の安全は印を付けるのが楽です。

続けやすい小ワザ

  • 「寝床」「廊下」「玄関」だけ、写真を撮って基準にする
  • 棚の上は、置いて良いものの上限を決める(軽い物だけ)
  • 月1で、玄関の床が空いているかだけ見る

全部を完璧にする必要はありません。

在宅避難で本当に困るのは「動けないこと」なので、そこだけは先に作っておくと安心です。

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