災害向け浄水器の選び方|できること・できないことを先に知る

浄水器は「水を作る魔法」ではなく、条件が合えば助けになる“補助”。在宅避難で後悔しないために、浄水器でできること/難しいこと、選ぶ基準(除去対象・容量・手入れ)を整理します。

浄水器:災害向けの見方

浄水器は、災害の備えとして気になりますよね。

ただ、最初に知っておきたいのはこれです。

浄水器は「水を何でも飲めるようにする道具」ではなく、条件が合えば助けになる“補助”です。

ここを知らずに買うと、期待と現実がズレて不安が増えやすいので、先に「できること・できないこと」を整理します。

この記事の結論(災害向けの見方)

  • まず備蓄水が優先(浄水器は補助)
  • 浄水器は除去できるものがタイプで違う(ここが最重要)
  • 選ぶときは①想定する水 ②除去対象 ③容量 ④手入れで決める

先に結論:浄水器より「飲む水の備蓄」が土台

災害時、いちばん安全に飲めるのは、最初から飲める状態で置いてある水です。

浄水器は、

  • 備蓄水が減ってきた
  • 給水が不安定
  • 生活が長引いた

こういうときに「助けになる可能性がある」道具です。

なので、まずは飲む水の備蓄を作って、その上で浄水器を考える順が安心です。

浄水器で「できること」と「難しいこと」

できること(タイプが合えば期待できる)

  • 濁りを減らす(ゴミや粒を取りやすい)
  • 味やにおいを改善(活性炭が入るタイプなど)
  • 細菌や原虫を減らす(アウトドア系のフィルターで得意なものが多い)

難しいこと(製品差が大きく、期待しすぎない)

  • ウイルスの対策(対応できる製品は限られる)
  • 化学物質の広い範囲への対応(万能ではない)
  • ひどく汚れた水を安全にする(前処理が必要になることが多い)

ここはとても大事なので、購入前に「この製品は何を対象にしているか」を必ず見てください。

災害向けに選ぶ4つの基準

基準①:どんな水を想定するか(ここから逆算)

想定が違うと、選ぶべき浄水器が変わります。

  • 給水・ペットボトル中心(補助として使う)
  • 風呂水・雨水などを「生活用水」に回したい
  • 川や池など“野外の水”を想定する

在宅避難で現実的なのは、まず給水や備蓄を基本にして、補助として使う考え方です。

基準②:除去対象(フィルターの得意・不得意)

浄水器は、タイプによって得意分野が違います。

ざっくりした見方(目安)

  • 中空糸・フィルター系:濁り・細菌・原虫などに強いことが多い
  • 活性炭:味・においの改善に寄りやすい
  • 薬剤・煮沸:条件次第で対象を広げられるが、手間が増える

製品ごとに仕様が違うので、最終的には「説明書や仕様に書かれている除去対象」を確認してください。

基準③:容量(何リットル処理できるか)

災害では「一回使えた」より、「続けて使える」ほうが大事です。

見るポイントは、

  • フィルターの寿命(何Lまで)
  • 交換のしやすさ(予備を持てるか)
  • 処理スピード(家族が多いと待ち時間が増える)

家族構成に合わせて、無理のない量かどうかを見ておくと安心です。

基準④:手入れ(疲れているときに続けられるか)

災害時は、細かい作業がつらくなります。

だから「手入れが簡単か」はかなり重要です。

  • 洗える/逆洗できる(目詰まり対応が分かりやすい)
  • 部品が少ない(紛失しにくい)
  • 濡れたまま保管しても大丈夫か(説明書の指示が明確)

使う前に知っておくと安心:前処理の考え方

水が濁っているときは、いきなり浄水器に通すより、まず簡単に整えると使いやすくなります。

簡単にできること

  • しばらく置いて、沈殿させる(上澄みを使う)
  • 布やキッチンペーパーなどで、目に見えるゴミを減らす
  • 浄水器は説明書の手順どおりに使う(独自判断を減らす)

「安全性」は水質や製品で変わるので、最終的には製品の案内を優先してください。

迷ったら:浄水器は“安心の補助”として持つ

在宅避難では、まず備蓄水と給水で生活を成立させるのが土台です。

その上で浄水器を選ぶなら、

想定する水 → 除去対象 → 容量 → 手入れの順で見ると、迷いが減ります。

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