連絡が取れない:家族の行動基準|地震直後に迷わない約束の作り方

地震直後は回線混雑や停電で連絡が取れないことが普通に起きる。大事なのは「連絡が取れない前提」で行動を揃えること。集合場所・待ち時間・伝える内容・安否確認の順番を、家族で決めやすい形にまとめます。

連絡が取れない:家族の行動基準(地震直後に迷わない約束)

地震直後は、家族と連絡が取れないことがよくあります。

回線が混み合う、停電で充電が切れる、スマホが見当たらない。

連絡がつかないだけで、不安は一気に膨らみます。

でも、ここで必要なのは「なんとか連絡する努力」だけではありません。

連絡が取れない前提で、行動を揃える約束があると、迷いが減ります。

このページの結論(決めるのはこの4つ)

  • 1)集合:会える場所を2つ(近い→遠い)決める
  • 2)待つ:待ち時間と「次に移る条件」を決める
  • 3)伝える:連絡できた時は「短い定型文」で送る
  • 4)優先:安否確認より先に安全確保(危険な移動をしない)

まず前提:連絡が取れないのは「異常」ではない

地震の直後は、みんなが一斉に連絡するので回線が混みやすいです。

だから「つながらない=何かあった」と直結させると、判断が荒れます。

考え方:連絡が取れない時間があっても、行動の約束があれば不安は減らせます。

決める①:集合場所は「近い場所」→「次の場所」の2段にする

集合場所を1つだけにすると、そこが危険だった場合に迷います。

2段にすると、判断がシンプルになります。

段階 集合場所の考え方
近い場所 歩いてすぐ。家の近くで安全 家の前、近所の公園、目印になる場所
次の場所 安全情報が集まりやすい 指定の避難所、地域の広場、学校など

ポイントは「誰でも迷わない言い方」にすることです。

住所より「〇〇公園の入口」「〇〇小学校の正門」などのほうが共有しやすいです。

決める②:待ち時間と「次へ移る条件」をセットで決める

不安が強いと、人は動きたくなります。

でも、危険な移動は増やしたくありません。

そこで「待つ」と「次へ移る条件」をセットにします。

待つルール(例)

  • 近い場所で30分待つ
  • 会えなければ次の場所へ移る
  • 移動する前に、できれば短い連絡を1回だけ試す

ポイント:待つルールがあると、焦りのまま動くのを止められます。

決める③:連絡できた時は「定型文」を送る

つながった瞬間に、長い文章は送りにくいです。

だから、短い定型文が強いです。

定型文(コピペ用)

  • 「無事。今いる場所:〇〇。これから:〇〇へ向かう」
  • 「無事。ケガ:なし/あり(軽い/動けない)。今:〇〇」
  • 「充電が少ない。次に連絡できる目安:〇時ごろ」

この3点(無事・場所・次の動き)だけで十分です。

優先順位:安否確認より先に「危険を避ける」

連絡が取れないと、探しに行きたくなります。

ただ、地震直後は落下物や余震があり、移動そのものが危険になります。

優先順位(迷わない形)

  • 自分の安全(頭・足・火元・出口)
  • 身近な人の安全(同じ場所にいる人)
  • その上で、集合ルールに沿って動く

「安全に動ける状態」を作ってからのほうが、結果として合流しやすくなります。

家族が離れている時:やっておくと混乱が減ること

家族が学校や職場にいる場合は、行動が分かれるので不安が増えます。

ここも、考え方は同じで「大きな約束」に寄せると回ります。

約束にしておくとラクな例

  • まずは安全確保(無理に帰ろうとしない)
  • 集合場所へ向かう前に、定型文を1回だけ送る
  • 次の場所へ移る条件(時間)を決めておく

情報の取り方:うわさより「公式・地域」を優先する

連絡が取れないと、SNSや断片情報に振り回されやすいです。

行動を決める情報は、できるだけ「地域の公式情報」に寄せたほうが安全です。

ポイント:情報が少ない時ほど、動きを増やさず「集合ルール」に沿うほうが迷いが減ります。

次に読む:食と水(最初の配分を決める)

連絡の不安が少し落ち着いたら、次は生活の土台です。

地震直後は「食べる・飲む」を早めに整えるほど、その後が回りやすくなります。