給水所:行く前に決めること|持ち帰り・保管・配分まで迷わない

断水時の給水所は「行けば解決」ではなく、運ぶ・保管する・配分するまでがセット。容器の選び方(重さ/口径/衛生)、運搬手段、家の受け入れ体制、当日の動き方をチェックリストで整理します。

給水所:行く前に決めること

断水が続くと、給水所(給水車)を利用する場面が現実になります。

ただし給水は「現地で水をもらう」だけで終わりません。

大変なのは、その後の持ち帰り保管配分です。

ここを先に整えておくと、給水のたびに疲れにくく、家の中も落ち着きます。

このページでは、在宅避難を前提に「行く前に決めること」を手順でまとめます。

このページの結論(先に決める3点)

  • 1)どれだけ運ぶか:必要量と運搬可能量(重さ)を一致させる
  • 2)どう運ぶか:容器+運搬手段(キャリー等)をセットで考える
  • 3)家でどう使うか:受け入れ場所と「用途別の置き場」を先に作る

まず現実:水は重い(1L=約1kg)

給水で一番やられやすいのは、重さの見積もりです。

水は1L=約1kgなので、量が増えるほど体力と時間が消えます。

重さの目安 体感
5L 約5kg 片手でも持てるが距離があると疲れる
10L 約10kg 階段や段差があると負担が出る
20L 約20kg 持ち運びは現実的に“運搬手段”が必要

ポイント:「何Lもらえるか」より、自分が安全に運べる量を先に決めると失敗しにくいです。

給水に行く前のチェック:今日の目的を固定する

給水は行くたびに条件が変わります。

だから毎回悩まないよう、最初に目的を固定します。

今日の目的(どれを満たす?)

  • 飲む+調理の確保:まずはここが最優先
  • 衛生の補強:手や口、体を回す余裕を作る
  • 生活用の補充:トイレや掃除などの“生活側”を回す

この目的が決まると、持っていく容器と帰宅後の配分が迷いにくくなります。

容器の選び方:大事なのは「口の広さ」と「運びやすさ」

容器は“容量が大きいほど良い”ではありません。

給水所では、注水のしやすさ・衛生・運搬のしやすさが効きます。

容器 向いている メリット 注意点
ポリタンク(10〜20L) 量を確保したい まとまった量を運べる 重い。階段や遠距離は厳しい
給水袋(折りたたみ) 運搬手段がある 使わない時にかさばらない 立て置きしにくいものもある
ペットボトル(2L等) 飲用中心 扱いやすく衛生管理がラク 本数が増えると管理が面倒
バケツ(生活用) 生活側(トイレ等) 用途が広い フタがないとこぼれやすい

選び方の基準:飲用はフタができる容器、生活用は扱いやすさ優先。混ぜないのが鉄則です。

運搬手段:距離と段差で「持つ」から「転がす」へ

給水がきつく感じるのは、だいたい帰り道です。

距離や段差があるなら、手で持つより「転がす」発想が強いです。

運搬の現実的な選択肢

  • キャリーカート:重さの負担が一気に下がる(段差は注意)
  • リュック+小分け:両手が空く。少量の運搬に向く
  • 台車:集合住宅の移動がラク(保管場所が必要)
  • 家族で分担:量を増やすより、負担を分散できる

コツ:一度に大量を狙うより、安全に運べる量を複数回のほうが結果的に安定します。

給水所での動き:最短で終えるための手順

給水所では並ぶこともあります。

現地で慌てないよう、動きを固定します。

順番 やること 狙い
1 容器の口を開けやすい状態にして待つ 現地で手間を増やさない
2 注水後すぐフタを閉める 衛生とこぼれを防ぐ
3 容器を固定して運搬へ(倒れないように) 帰り道の事故を減らす
4 帰宅したら置き場へ直行 家の中で迷いを増やさない

ポイント:給水所は「受け取る場」なので、現地で判断を増やさないのがラクです。家での配分を先に決めておきます。

帰宅後が本番:置き場と配分を「用途で固定」する

給水で持ち帰った水は、置き場が曖昧だと減り方が読めなくなります。

ここは迷いが出ないよう、用途で置き場を固定します。

おすすめの置き場分け

  • 飲む水:キッチンの一角(勝手に使われにくい場所)
  • 調理用:コンロ周り(加熱・湯戻し用)
  • 衛生用:洗面所(手・口を優先)
  • 生活用:玄関・廊下(運搬とトイレ周りに回す)

ここが重要:飲用と生活用を混ぜると、あとで不安が増えます。置き場で分けるだけで管理がラクになります。

家族がいる場合:給水の役割分担を決める

給水は、行く人に負担が集中しやすい行動です。

一度ルールにすると、疲れ方が変わります。

役割分担(例)

  • 行く人:運搬・受け取り担当
  • 家にいる人:受け入れ場所の確保・容器の整理
  • 共通:用途別の置き場ルールを守る

次に読む:マンション断水は「水圧」と「共用部」で負担が変わる

集合住宅では、断水の影響が「家の中」だけで終わりません。

水圧、共用部、運搬の導線などで、やりやすさが大きく変わります。